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「月の裏側」恩田陸著 (ややネタバレあります)

例えばよくあるホラー映画のパターンとして、旅人が道に迷ってたどり着いた先は村人が何の因果かゾンビになっていて旅人が次々に襲われる、というもの。

結局は主人公が生き残ってメデタシメデタシ(?)となる。

長いものに巻かれる体質のワタシは「周りがゾンビなら自分もゾンビになっちゃったほうが楽なんでないの?」などと常々思っていた。

まぁ、ゾンビはヴィジュアル的にいただけない部分が無きにしもあらずだけれど。
それがヴァンパイヤとからならヴィジュアル的にも美しいし(個人差はあるにしても)、長生きできるし、と思っていた。(「ポーの一族」の影響か?読んだ事ないけれど。)

その疑問をある意味解決してくれた作品が恩田陸著「月の裏側」。
非該当者からみれば大した事が該当者からすればそれほどでもないのかも知れない、という、こんな風に書いてしまえば身もふたもないようなことを恩田陸さんの筆力で読ませてくれる。

凡人では書けないよなぁ、さすがは恩田陸。

三隅協一郎 大杉蓮
塚崎多聞  竹野内豊
高安則久  別所哲也
藍子    麻生久美子
小林武雄  山崎努
           (敬称略)
by uiuilog | 2008-04-29 10:05 | 読書
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